この界隈では、すこし綺麗な女のひとだと思うと、たいがいが洋妾と呼ばれる婦人か、異人館に雇われているアマさん(家政婦)だった。
妹娘はその後に洋妾になったとかいう噂ですが、ほんとうだかどうだか知りません。舐め筆ではやり出した店が舐め筆でつぶれたのも、なにかの因縁でしょう
成る程、するとこの女は外国人の細君だったのか、そう云われれば看護婦よりも洋妾タイプだと思いながら、私はいよいよ固くなってお辞儀をするばかりでした。
“洋妾(羅紗緬)”の解説
羅紗緬(らしゃめん、羅紗綿)は、綿羊のことで、日本においてもっぱら外国人を相手に取っていた遊女、あるいは外国人の妾となった女性のことを指す蔑称。洋妾(ようしょう)、外妾(がいしょう)とも言われる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
“洋妾”で始まる語句