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揚代
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あげだい
ふりがな文庫
“
揚代
(
あげだい
)” の例文
取するばかり
手短
(
てみじか
)
の話が先斯した處だ何れなりとも御望み次第
何
(
どう
)
だネ旅の
衆
(
しう
)
其懷ろは御前が彼の飯盛の
揚代
(
あげだい
)
を
拂
(
はら
)
ふ時篤と見て置夫故跡を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これ
岩亀楼
(
がんきろう
)
の
娼女
(
しょうじょ
)
洋銀三枚の
揚代
(
あげだい
)
(この事文久三年板『珍事五ヶ国横浜ばなし』に出づ)にて異人館に招がれたる処なるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
困果と
業
(
ごう
)
と、早やこの
体
(
てい
)
になりましたれば、
揚代
(
あげだい
)
どころか、宿までは、杖に
縋
(
すが
)
っても
呼吸
(
いき
)
が切れるのでございましょう。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一人は石を切り終って
揚代
(
あげだい
)
を代償さると心得て
竢
(
ま
)
つ内、文なし漢は両人承引の上はわれここに用なしと挨拶して去った。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
揚代
(
あげだい
)
ガ十七両タマッテ、吉原ノ茶屋ガ願ウト云イオッテ困ッタガ、フダンカラ誰モ世話ヲシナイ故、オレニ頼ンダ、オレハ昨今ノコトダカラ知ラズ、金ヲ
工面
(
くめん
)
シテ済マシテヤッタガ
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
只
(
ただ
)
には置かず
揚代
(
あげだい
)
請求の訴を法廷へ持ち出すと、ボッコリス王、ともかくもその男にトが欲するだけの金を鉢に数え入れ、トの眼前で振り廻さしめ、十分その金を見て
娯
(
たの
)
しめよとトに命じた。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
当時売女の相場、新吉原
仲
(
なか
)
の
町
(
ちょう
)
角海老
(
かどえび
)
の
筋向
(
すじむかい
)
あたりにありし
絵草紙屋
(
えぞうしや
)
にて売る活版の細見記を見ても、
大見世
(
おおみせ
)
の女の
揚代
(
あげだい
)
金壱円弐拾銭にて、これより以上のものはなかりし。以て一般を推すべし。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
病毒少くして
揚代
(
あげだい
)
廉
(
やす
)
ければ醜業婦の
能事
(
のうじ
)
は
畢
(
おわ
)
るなり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
揚
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“揚代”で始まる語句
揚代金