トップ
>
切張
>
きりばり
ふりがな文庫
“
切張
(
きりばり
)” の例文
浮世の
破
(
やぶれ
)
めを
切張
(
きりばり
)
の、木賃宿の数の行燈、薄暗いまで屋根を圧して、むくむくと、両国橋から本所の空を渡ったのである。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
めったに客は入れないでも、外見上、其処は体裁で、貼りかえない処も、
切張
(
きりばり
)
がちゃんとしてある。私は人目を
憚
(
はばか
)
りながら、ゆきかえり、長々とした四角なお百度をはじめるようになったんです。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
俯向
(
うつむ
)
いて
彳
(
たたず
)
んでまた御神燈を
覗
(
のぞ
)
いた。が、
前刻
(
さっき
)
の雨が降込んで閉めたのか、
框
(
かまち
)
の障子は引いてある。……そこに
切張
(
きりばり
)
の紙に目隠しされて、あの女が染次か、と思う、胸がドキドキして、また行過ぎる。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通