“鼻孔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びこう63.2%
はな26.3%
はなめど5.3%
びかう5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで余等も馬におとらじと鼻孔びこうを開いて初秋高原清爽の気を存分ぞんぶんいつゝ、或は関翁と打語らい、或はもくして四辺あたりの景色を眺めつゝ行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その秀英の鼻孔はなのあたりに微かな気息いきがあるように感じられた。世高は耳のふちに口をつけてその名を呼んだ。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
與「うも檐先のきさきへ顔を出すと蚊が舞って来て、鼻孔はなめどから這入へえって口から飛出しそうな蚊で、アヽ何うもえれえ蚊だ、誰も居ねえようで」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼の大きな鼻孔びかうは擴がつてゐた。彼の眼は燃えてゐた。でも私は押して口を切つた。