“鼻息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はないき54.5%
びそく45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伯父は手を動かしながら、こんな話をする。昔、盆栽の一番の薬は何かと聴いたら、主人の鼻息はないきだと教えた人があったそうだ。
由布院行 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
先刻さツき小屋こやはいつて世話せわをしましたので、ぬら/\したうま鼻息はないき体中からだぢゆうへかゝつて気味きみわるうござんす。丁度ちやうどうございますからわたしからだきませう
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それが去年、硫黄島から解かれて帰洛してからは、がぜん羽振りをふるい出し、公卿といえ武家といえ、彼の鼻息びそくを怖れぬはないほどだった。
課長の鼻息びそくうかがわなければならん。そんな事は我々には出来んじゃ有りませんか
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)