“鰓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えら67.7%
あぎと25.8%
あご6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この節、肉どころか、血どころか、贅沢ぜいたくな目玉などはついに賞翫しょうがんしたためしがない。鳳凰ほうおうずい麒麟きりんえらさえ、世にも稀な珍味と聞く。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
看板の魚は、青笹あおざさの葉をあぎとにはさんだたいであった。私達は、しばらく、その男達が面白い身ぶりでかまぼこをこさえている手つきに見とれていた。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
大岩魚はそのあたりの谷川にたまたまいることがあると云われているもので、頭から尻尾しっぽまでが五尺ばかりもあった。人びとはそのあご藤葛ふじかずらをとおして二人がかりでになって来た。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)