“高波”の読み方と例文
読み方割合
たかなみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう真夜中まよなかであろう、風はないほうだがかなり高波たかなみ。パッと、みよしにくだけるうしおの花にもうもうたるきりが立ってゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其の或者あるものは、高波たかなみのやうに飛び、或者はあみを投げるやうに駆け、と行き、さっと走つて、ほしいままに姉の留守の部屋をあらすので、悩みわずらふものはただ小児こどもばかりではない。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)