“高〻”の読み方と例文
読み方割合
たかだか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十二、三歳かと思われたが、顔がヒネてマセて見えるのでそう思うのだが、実は十一か高〻たかだか十二歳位かとも思われた。黙ってその児はシンになって浮子うきを見詰めて釣っている。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
高〻たかだかとズボンをまくり上げて、古草鞋ふるわらじを着けさせられた晩成は、何処どこへ行くのだか分らない真黒暗まっくらやみの雨の中を、若僧にしたがって出た。外へ出ると驚いた。雨は横振よこぶりになっている、風も出ている。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)