“浮子”の読み方と例文
読み方割合
うき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると水面の浮子うきが動いて、強く水の中へ引きこまれ、私はタバコの煙にむせながら竿さおをあげた。釣れたのは大きなはぜであった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
川の水は濁りよごれてい、藻草や水錆が水面に浮かび、夕日がそれへ色彩をつけ、その中で浮子うきが動揺してい、それを武士は眺めていた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
母親はそれを笑顔で眺めながら、やはり釣竿を手にしていましたが、自分の浮子うきの方には殆んど眼をやりませんでした。