“駈(が)” の例文
水を汲(く)もうとする処へ、少年を促がしつつ、廻り駈(が)けに駈けつけた孫八が慌(あわただ)しく留めた。水を飲んじゃなりましねえ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われら二人抜け駈(が)けてこの濁流に駒(こま)をすすめ、かの宇治川(うじがわ)先陣、佐々木と梶原(かじわら)の如(ごと)く、相競って共に向う岸に渡って見せたら、臆病(おくびょう)の式部はじめ供の者たちも仕方なく後からついて来るだろう。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)