“駈引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かけひき73.3%
かけひ26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
社交と、偽善と、虚礼と、駈引かけひきと、繁雑はんざつきわまる現代生活は、ドヴォルシャークにとっては、相当荷厄介にやっかいなものであったに違いない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
先日の二人の学生さんだって、十六七には見えながら、その話振りには、ちょいとした駈引かけひきなどもあり、なかなか老成していた箇所がありました。
心の王者 (新字新仮名) / 太宰治(著)
悪罵あくば奔走ほんそう駈引かけひきは、そののち永く、ごたついて尾を引き、人の心を、生涯とりかえしつかぬ程に歪曲わいきょくさせてしまうものであります。
女の決闘 (新字新仮名) / 太宰治(著)
大挙して突進すると鬼が誰をつかまえようかと狼狽あわてる、それが附目つけめなのである。下駄が一ツ二ツ残ると、それからが駈引かけひきで面白く興じるのだ。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)