“馬尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばけつ80.0%
バケツ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早速箒とハタキと、それから馬尻ばけつと雑巾迄借りて急いで帰つてくると、女は依然としてもとの所へ腰をかけて、高い桜の枝を眺めてゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そこで今度はスッ裸で、馬尻ばけつを持って河まで水を汲みに行く。雨は中々つめたい。つめたいわけである。すぐ横にはまだ雪が残っているのだから……
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
彼は赤い手を無言のまま働らかしながら、馬尻バケツの中で雑巾ぞうきんしぼって障子のさんを拭き出した。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)