“霜葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもは44.4%
しもば33.3%
さうえふ11.1%
もみじ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは闇黒あんこくからはい出したものの思い出のさまざまが、眼前の霜葉しもは枯れ葉と共にまた多くの人の胸に帰って来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何か用事ありげに呼留めたので、丑松は行かうとして振返つて見ると、霜葉しもばの落ちた柿の樹の下のところで、叔父は声を低くして
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
本阿弥ほんあみ折紙をりかみ古今ここんに変ず。羅曼ロマン派起つてシエクスピイアの名、四海に轟く事迅雷じんらいの如く、羅曼派亡んでユウゴオの作、八方にすたるる事霜葉さうえふに似たり。茫々たる流転るてんさう。目前は泡沫、身後しんごは夢幻。
お珊が黙って、此方こなたから差覗さしのぞいて立ったのは、竜田姫たつたひめたたずんで、霜葉もみじの錦の谿たに深く、夕映えたるを望める光景ありさま。居たのが立って、入ったのと、奴二人の、同じ八尺対扮装ついでたち
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)