“闌(タ)” の例文
また一時(イツトキ)、盧堂(イホリドウ)を𢌞つて、音するものもなかつた。日は段々闌(タ)けて、小晝(コビル)の温(ヌク)みが、ほの暗い郎女の居處にも、ほつとりと感じられて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
山の瀬は み冬澄みつゝ日の光りきびしく闌(タ)けて、荒き川牀
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
また一時(イツトキ)、廬堂(イホリダウ)を𢌞つて、音するものもなかつた。日は段々闌(タ)けて、小晝(コビル)の温(ヌク)みが、ほの暗い郎女の居處にも、ほつとりと感じられて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
また一時(イツトキ)、廬堂(イホリダウ)を廻つて、音するものもなかつた。日は段々闌(タ)けて、小昼(コビル)の温(ヌク)みが、ほの暗い郎女の居処にも、ほつとりと感じられて来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「巌岩(イソ)の上(ウヘ)に生ふる馬酔木(アシビ)を」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春も闌(タ)け初めた頃だと知つた。おれの骸(ムクロ)が、もう半分融(ト)け出した時分だつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かうつと——姉御が、墓の戸で哭き喚(ワメ)いて、歌をうたひあげられたつけ。「巖石(イソ)の上(ウヘ)に生ふる馬醉木(アシビ)を」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春も闌(タ)け初めた頃だと知つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
かうつと——姉御が、墓の戸で哭き喚(ワメ)いて、歌をうたひあげられたつけ。「巖石(イソ)の上(ウヘ)に生ふる馬醉木(アシビ)を」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春も闌(タ)け初めた頃だと知つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)