“間食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしょく25.0%
あいだぐい16.7%
かんしよく16.7%
あいだぐ16.7%
あひぐひ8.3%
おやつ8.3%
かんじき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歴としたうちの飼い犬でありながら、品性の甚だ下劣な奴等で、毎日々々朝から晩まで近所の掃溜はきだめ𩛰あさり歩き二度の食事のほか間食かんしょくばかりむさぼっている。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
乃公おれが入って行った時涙を出していた。多分泣いていたのだろう。それとも栄太楼えいたろう玉垂たまだれでも喰べていたのか知れない。喰べるといえば奥さんは間食あいだぐいをする人だ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
まかなひの決算を見ると、この二週間の間にパンとチイズの間食かんしよくが、二度も生徒に支給されたことになつてゐるが、これはどうした事情ですかな? 私は、規則を點檢して見たのですが
間食あいだぐひをしたり雑誌を読んだりするやうになり出すと、とき/″\亭主に口叱言くちこごとを云ふ。
猫と庄造と二人のをんな (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今まで十分医者にもかけるし、どんなものでもあれの欲しいといふものは食はさんものはないのやさかいな。どんなことがあつたつて間食あひぐひは絶やしたことはなし、魚なんか刺身でなけりや食はんしの。
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
ところが、三月になつて、年米をく時に、稻舂いなつき女たちに間食おやつをやらうと家室さんが碓屋うすやにはいつてゆくと、彼の犬の仔が吠えておつかけた。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
目科も何やら余にまじわりを求めんとする如く幾度と無く余を招きて細君と共々に間食かんじきことに又夜にりてはかゝさず余を「レローイ」珈琲館まで追来おいきたり共に勝負事を試みたり、くて七月の一夕あるゆうべ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)