“鏡獅子”の読み方と例文
読み方割合
かがみじし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度は鏡獅子かがみじしが出るそうだから、こいさんも来られないか知らん、などと云ったが、妙子は来月も上旬はことに忙しいから、自分は別の日に行くと云うことだったので
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
去年の花見に嵐山あらしやまへ行った時にも、秋に大阪歌舞伎座へ鏡獅子かがみじしを見に行った時にも、彼は渡月橋とげつきょうの上だの劇場の廊下だので、こんな工合に、妻が不意に涙を落すのを見
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
生憎あいにく貞之助は、大概二た月に一度ぐらいは上京の用事が出来るのだけれども、ここしばらく機会がなくて過ぎていたところ、鏡獅子かがみじしを見た数日後に、二三日の予定で立つことになった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)