鎖鑰さやく)” の例文
身をもって北門警備の鎖鑰さやくたらんとするわれらを見すてることは、天、人とともに許されまい、われらにとっては起死回生の——
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
鎖鑰さやくを下した先生の卓の抽出しの中で、二通の手紙が次第に黄ばんで行く。それを包んだ紙には「田舎」と題してある。
田舎 (新字新仮名) / マルセル・プレヴォー(著)
あたかも無人の境をはしるがごとく、一瀉千里たちまちにして中央アジアに竜蟠りゅうばんし、アフガンに隣り、満州に接し、もってわが北門の鎖鑰さやくたたき、黒竜アムール江上に東洋艦隊を浮かべ
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
機動主義の法則を発見するを目的として地理学研究盛んとなり鎖鑰さやく、基線、作戦線等はこの頃に生れた名称であり、軍事学の書籍がある叢書の中の数学の部門に収めらるるに至った。
戦争史大観 (新字新仮名) / 石原莞爾(著)
足利時代の事物を観察するに際しての忘るべからざる鎖鑰さやくであろう。
飛龍ひりうなにぞ、東洋とうやうの。 鎖鑰さやくにぎ日出につしゆつの。
(ファウスト鎖鑰さやくに手を下す。)
土地をひらき、人民を安堵あんどさせ、北門の鎖鑰さやくを樹立する任務をになって遙々はるばるやって来た初代の開拓判官は島義勇。雪のなかに建府の繩ばりをしたものである。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
七つの鎖鑰さやくを施した巻物だ。
北門警備の鎖鑰さやくたらんと謝罪して出たこれら降伏士族に、云った言葉の責任を取ってもらわねばならぬ——そういう時機であった。何かひらめくようにそう考えた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)