“酒飯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅはん71.4%
しゆはん28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてまた、酒飯しゅはんに移り、やがて帰り去ったのは、ついさっきで、まだ街の屋根を夕陽が赤く染めていたころだった——とある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陸のさらえおわると、二番位演奏があって、その上で酒飯しゅはんが出た。料理は必ず青柳あおやぎから為出しだした。嘉永四年に渋江氏が本所台所町に移ってからも、この出稽古は継続せられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
九日ここぬかはいつよりもはや起出おきいでて、草の屋の五八むしろをはらひ、黄菊しら菊二枝三枝小瓶こがめし、五九ふくろをかたぶけて酒飯しゆはんまうけをす。老母云ふ。
定宿ぢやうやどとなし年中たがひに往來ゆきき爲度者したきものなりと道々話しながら川崎宿なる萬屋へいたり同所にて酒飯しゆはんすまやがて別れをつげ夫より長兵衞夫婦は大師へ參詣さんけいしてぞもどりける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)