“那處”のいろいろな読み方と例文
新字:那処
読み方割合
あすこ40.0%
いづく20.0%
あそこ20.0%
どこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして由三が家を探しに來たことをいふと、綾さんと兩人ふたりで、那處あすこは何うの此處は何うと、恰で親族の者が引越して來るとでもいふやうな騒をする。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
如何にして終るぞや、那處いづくより起り那處にか滅するぞや、抑〻又何の力の之をして然らしめて太陽系を生じ、乃至他の星辰を生じ、乃至彗孛すゐはいや銀河や星雲を生ぜるぞや
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「會堂が那處あそこに建つ!」と、屹と西山の嶺に瞳を据ゑる。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
凡そ是の如きの情状を做し得てこそ、人も聊かほかの動物の上に立ち得るのであれ、なくば那處どこに人の動物たらざるところを見んやである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)