“選好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えりこの33.3%
えりごの33.3%
えりごのみ16.7%
よりこの16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不可いけませんよ、そんなことをお言いなすっちゃ、選好えりこのんでこのお座敷へいらっしゃらないだって、幾らでも空いてるじゃありませんか。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「よろしうございます、わたくしは決して、どなた、こなたと選好えりごのみを致すようなうつわではございません」
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
平民の野良犬も多いのに、何も選好えりごのみをして華族様の御手飼をらずともの事だ、奥様に知れようものなら、金次一生の越度おちどとならあ、忌々いまいましい。うぬ、どうして腹をよう。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
菱餅も焼くのを知って、それが草色でも、白でも、紅色でも、色の選好よりこのみは忘れている、……ああ、何という空蝉ぬけがらの女になったろう、と胸が一杯になったんですよ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)