遠慮勝えんりょが)” の例文
につけよと、上官じょうかんからいわれたのであるが、何事なにごとにも内気うちきで、遠慮勝えんりょがちな清作せいさくさんは、おな軍隊ぐんたいにおって朝晩あさばん辛苦しんくをともにした仲間なかまで、んだものもあれば、また
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふと、とんぼのかげ障子しょうじからはなれた。と同時どうじ藤吉とうきちこえが、遠慮勝えんりょがちに縁先えんさきからきこえた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)