“通駕籠”の読み方と例文
読み方割合
とほしかご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頼みし女中は今日は通駕籠とほしかごにて鎌倉迄かまくらまでゆくべき約束ゆゑ善六は朝早く龜屋へ來り亭主にかくと言入れ約束やくそくかごむかひに參りたりといはせたり徳右衞門は南無なむ三と思ふ色を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
下にしきしが今日ものらるゝ約束なれば小袖は其儘そのまゝ我等があづかり置て只今持て參りたりされば一應のはなしなくて出立すべき筈はなしいへば徳右衞門押返おしかへしいや決していつはならじつ昨夜ゆうべ女中よりの咄には明日あす鎌倉の尼寺まで通駕籠とほしかごで參る約束はしたれ共那駕籠屋あのかごやは何とやらん心元こゝろもとなし明朝迎ひに參らば程能ことわくれよと頼まれたりもしいつはりと思は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)