“追取刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっとりがたな80.0%
おつとりがたな20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
追取刀おっとりがたなでオイ来たと起上る小器用な才に乏しかった。「間に合わせ」とか「好い加減」とかいう事が嫌いであったし、また出来ない人であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
あの親仁おやじも大分百姓を痛めて溜込ためこみましたね。そのかわり頭がげた。まあ、みんなが図書様を取巻いて、お手柄にあやかるのかしら。おや、追取刀おっとりがたなだ。何、何、何、まあ、まあ、奥様々々。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ぐら/\とるか、おツとさけんで、銅貨どうくわ財布さいふ食麺麭しよくパン魔法壜まはふびんれたバスケツトを追取刀おつとりがたなで、一々いち/\かまちまですやうな卑怯ひけふうする。……わたしおほい勇氣ゆうきた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)