“おっとりがたな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押取刀55.6%
追取刀44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押取刀おっとりがたなで入ってまいりました。お町はもとより顔を知らぬものですから、蟠龍軒とは心付かず
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし珍しくここでは伴蔵が志丈のいうことのほうを聞いてかえってしまうため、その晩病癒えた源次郎が押取刀おっとりがたなで因縁を付けに乗り込んできて後手を食うのはおもしろい。
追取刀おっとりがたなで駆けつけた長井巡査は寺本医師を見ると、丁寧に礼をして
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
謀叛人むほんにんが降つて湧いて、まる取詰とりつめたやうな騒動だ。将軍の住居すまいは大奥まで湧上わきあがつた。長袴ながばかますべる、上下かみしも蹴躓けつまずく、茶坊主ちゃぼうずは転ぶ、女中は泣く。追取刀おっとりがたなやり薙刀なぎなた。そのうち騎馬で乗出のりだした。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)