押取刀おっとりがたな)” の例文
それを聞くと、西岡は押取刀おっとりがたなで表へ飛び出した。今夜は薄く曇っていたが、低い空には星のひかりがまばらにみえた。
離魂病 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
小林文吾も仰天ぎょうてんしないわけにはゆきません。押取刀おっとりがたなでその場へ駈けつけて見ると、岡村は左の肩から右のあばらを斜めに断たれて、二つになって無残の最期さいご
押取刀おっとりがたなで入ってまいりました。お町はもとより顔を知らぬものですから、蟠龍軒とは心付かず
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし珍しくここでは伴蔵が志丈のいうことのほうを聞いてかえってしまうため、その晩病癒えた源次郎が押取刀おっとりがたなで因縁を付けに乗り込んできて後手を食うのはおもしろい。
と一度に色めき立って、押取刀おっとりがたなで駈け出そうとしたが