“押取囲”の読み方と例文
読み方割合
おっとりかこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
覚悟をきめた七名の壮士を押取囲おっとりかこんで、何さえぎる物もなく、器量一ぱいに白刃下にて切結ぶのだから、格闘としては古今無類の純粋な格闘に相違ない。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
屑拾いの風体を怪しんで押取囲おっとりかこんで吠付いたりした事も無いではないが、是れは皆友達を見よう見真似に其の尻馬にって、訳も分らずに唯騒ぐので、ポチにっとも悪意はない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
満山の猿は、米友一人を遠巻きに押取囲おっとりかこんでしまいました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)