辿々たど/\)” の例文
何處どこひゞいて、なにかよふか、辿々たど/\しく一歩ひとあし二歩ふたあしうつすにれて、キリ/\キリ/\とかすか廊下らうかいたる。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それをんなたすいたところは、夜一夜よひとよ辿々たど/\しく、山路野道やまみちのみちいばらなか徉徜さまよつた落人おちうどに、しらんだやうでもあるし、生命懸いのちがけ喧嘩けんくわからあはたゞしく抜出ぬけだしたのが、せいきて疲果つかれはてたものらしくもある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)