“抜出”のいろいろな読み方と例文
旧字:拔出
読み方割合
ぬけだ76.5%
ぬけい11.8%
ぬきだ5.9%
ぬけで5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床から半身を抜出ぬけだしたまま、血にまみれて死んでいる恐ろしく魅惑的な美女——小杉卓二の愛人夢子の死骸をクッキリ浮出うきださせているのでした。
かれ起上おきあがって声限こえかぎりにさけび、そうしてここより抜出ぬけいでて、ニキタを真先まっさきに、ハバトフ、会計かいけい代診だいしん鏖殺みなごろしにして、自分じぶんつづいて自殺じさつしてしまおうとおもうた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
総領の藤十郎はそっと絵図面だけを抜出ぬきだし、恐ろしい災禍の身に及ぶのを覚って、七つに切って七人の兄弟にけ、ひそかに七人の子孫に伝えて、何時いつかは七枚一時に世に出て、秘めた七万両の宝が
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
耳鉗みみわ腕釧うでわも細い姿に、抜出ぬけでるらしく鏘々しょうしょうとして……あの、さら/\と歩行あるく。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)