“足前”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
たしまえ	33.3%
たしまへ	33.3%
つまさき	33.3%

たしまえ

即ち大抵は幸福を感ぜずに、埋地の足前（たしまえ）にもならないアスガラになってしまうのである。いよいよ面白くなさそうな事だ。

貧富幸不幸 (新字新仮名) ／ 幸田露伴(著)

たしまへ

人から借りて足前（たしまへ）をせんならんほどでも、裏作があるもんだから、その收益が云ふに足りんほどのものでも、それをあてにして

続生活の探求 (旧字旧仮名) ／ 島木健作(著)

つまさき

と女中さんと話ながら清（せい）さんが入って来た。伝さんとおなじの、黒い、麻の着物の尻（しり）はしょりをおろして、手ぬぐいで、麻裏草履を穿（は）いて来た足前（つまさき）をはたいて、上って来て、キチンとお辞儀をした。

旧聞日本橋：18 神田附木店 (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)

足	常用漢字 小１ 部首:⾜ 7画
前	常用漢字 小２ 部首:⼑ 9画