“贋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にせ79.2%
7.8%
まが7.8%
がん2.6%
いか1.3%
かた1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大丈夫だ。女がかえったときには、また、にせの仕事をはじめている。はやかったかしら、と女がつぶやく。多少おどおどしている。」
雌に就いて (新字新仮名) / 太宰治(著)
普通に茜染めのあった時代にせの茜染めがあった。それは蘇枋スオウで染めたもので本当の茜染めよりはその色が赤かったのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
うわべばかりのまがいものであったとしても——薄い霞のように消えてゆく最後の瞬間までも、いかに強くその信念を持続することよ。
賞して騷しきかたは見もかへらず三人跡よりあへぎ來りて無し/\影もなし大かたは此邊の貴家豪族が選び取て東京紳士の眞似をなしがん雪舟と共に床の間にあがめ置くなるべし憎むべし/\といふ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
かのうらぶれのいか物師、 木どうがかりのかどなれや。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
一時を弥縫びほうせんと、ここに私印偽造の罪を犯して武男の連印をかたり、高利の三千円を借り得て、ひとまず官金消費の跡を濁しつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)