貴方方あなたがた)” の例文
「いよ/\お別れが来ました。二三日ぢゆう貴方方あなたがたと別れなくつちやならんかも知れん。」軍曹はいぬのやうに悲しさうな眼つきをして言つた。
お崎「誠に貴方方あなたがたには相済みませんがわたくしも友之助には云うだけの事は申しますから、はい……おれが云うことを能く聞け」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……いえいえべつに貴方方あなたがたのせいじゃございませんが、藤六どんとこへ泊ると、いつもよい酒をのませて貰えるので、寝るより実は、それが楽しみなんで……。はははは
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百人一首と云ふ歌の本においで遊ばす、貴方方あなたがたにはお解りあるまい、尊い姫君の絵姿に、面影おもかげさせられた御方おかたから、お声がかりがありました、其の言葉に違ひありませぬ。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ちょっと訴訟用でね。貴方方あなたがたはまたどうして。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
貴方方あなたがたは、しよつちゆう政府おかみの御用をてゐられる名誉の御境涯だから、別に知行ちぎやうなぞはお貰ひになりますまいな。」
百人一首ひやくにんいつしゆうたほんにおいであそばす、貴方方あなたがたにはおわかりあるまい、たふと姫君ひめぎみ繪姿ゑすがたに、面影おもかげさせられた御方おかたから、おこゑがかりがありました、言葉ことばちがひありませぬ。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
貴方方あなたがた左様そう仰しゃって下さると、私とお村が困ります、迷惑致します……えー文治郎さん、お前はなんぞと云うと友之助のことにひょこ/\出て来るが、どう云う縁か知りませんが
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「私は自分では刈らない。私は貯金の演説をするので、貯金をするのは貴方方あなたがたですから。」
女「枕、貴方方あなたがたがなさる枕」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)