“貴孃”のいろいろな読み方と例文
新字:貴嬢
読み方割合
あなた77.8%
こなた11.1%
きぢやう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千葉ちば貴孃あなたいてりますと言上ごんじようすれば、おゝ可愛かわいをとこ奧樣おくさま御贔負ごひゐきまさりて、おこゝろづけのほどいままでよりはいとゞしうりぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よしうでないにせい、まへのは最早もう絶滅だめぢゃ、いや、絶滅だめ同樣どうやうぢゃ、はなれてんでござって、貴孃こなたのまゝにならぬによって。
「車屋に持たせて來たのぢやが、僕は無論ほかに女がある、貴孃きぢやうにその中へ這入られては邪魔だ。僕から要求した金も、他で工面するから、入らないと書いてやつた。女といふ奴はいやなもんぢや、もう、燒いて來たのぢや。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)