貴孃きぢやう)” の例文
新字:貴嬢
「車屋に持たせて來たのぢやが、僕は無論ほかに女がある、貴孃きぢやうにその中へ這入られては邪魔だ。僕から要求した金も、他で工面するから、入らないと書いてやつた。女といふ奴はいやなもんぢや、もう、燒いて來たのぢや。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)