“貪心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんしん66.7%
どんしん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてそれを見た弟子でしたちは、先生はい年になつても、まだ貪心たんしんが去らないと見える、浅間あさましい事だと評したさうである。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
貪心たんしんたちまち生じて善法をしゅするを妨ぐる——仏は仏慧菩薩ぶってぼさつのために四食しじきの時を説いて、朝の天食、午時の法食とし、そうして畜生のための午後食、鬼類のための夜食——とこうなっている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これ淫念をたつなり。十に曰く、他人の財をむさぼるなかれ。これ貪心どんしんいましむるなり。以上七誡のごとき、人もしこれを犯せば、みな必ず政府の罰をこうむるに足る。教門の道、ただ刑法のもくを設けざるのみ。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)