“貪欲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どんよく98.2%
どくよく1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの品の好い紳士は、あれで心は残酷で、けちくさいのだろう。あの百姓は単純そうに見えて、本当に嫌にしつこくて貪欲どんよくなのだろう。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
冲左衛門という、その人は、時流に乗って出世する人間に共通の、押しつけがましさと、厚顔と、そして貪欲どんよくを兼ねそなえていた。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
にがみばしった顔が、にわかに浅薄な卑しさをあらわし、その眼はさらにけもののような貪欲どくよくな光を帯びてきた。
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)