“諸膝”の読み方と例文
読み方割合
もろひざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女はあっと云って、緊(し)めた手綱を一度に緩(ゆる)めた。馬は諸膝(もろひざ)を折る。乗った人と共に真向(まとも)へ前へのめった。岩の下は深い淵(ふち)であった。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
最近(さいきん)は……尤(もつと)も震災前(しんさいぜん)だが……土橋(どばし)のガード下(した)を護謨輪(ごむわ)で颯(さつ)と言(い)ふうちに、アツと思(おも)ふと私(わたし)はポンと俥(くるま)の外(そと)へ眞直(まつすぐ)に立(た)つて、車夫(わかいしゆ)は諸膝(もろひざ)で、のめつて居(ゐ)た。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
そこを敵中の一将牛金(ぎゅうきん)が、首を掻こうと駈けてくるのを、呉の丁奉(ていほう)、徐盛(じょせい)らが、馬の諸膝(もろひざ)を薙(な)ぎ払って牛金を防ぎ落し、周瑜の体をひっかついで呉の陣中へ逃げ帰った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)