“言淀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいよど77.8%
いひよど22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言淀いいよどんで見えたので、ここへ来い、とかまえを崩して、すきを見せた頬杖ほおづえし、ごろりと横になって、小松原の顔を覗込のぞきこみつつ
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「君はどう思うか知らんが」と三吉は言淀いいよどんで、「どういうものか家がウマくいかない……僕の考えでは、お雪は生家さとへ帰した方が可いかと思うんです」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『あの、』と省吾は言淀いひよどんで、『母さんがねえ、今夜は早く父さんに御帰りなさいツて。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ふと言淀いひよどむかして、だまつて、美人びじん背後うしろ振向ふりむいた。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)