“見損”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそこな43.3%
みそこ26.7%
みそく16.7%
みそこの6.7%
みそくな3.3%
みそくね3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかい。さよなら。えい畜生ちくしょう。スペイドの十を見損みそこなっちゃった。」と鴾が黒い森のさまざまのどなりの中から云いました。
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
見損みそこなっちゃあいけねえぜ、おい。此店ここのまんじゅうみてえに、白ぶくれにふくれていやがって。那珂川原なかがわら勘太郎かんたろうを知らねえのか、てめえは」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は「馬鹿にするねえ、この明盲目あきめくらめ。人を見損みそくなやがって」と云いたかった。しかし口だけは叮嚀ていねいに、一言ひとこと
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そして、筑前の家中の者と、なお酒もりしておるのじゃな。見損みそこのうた。あれらは、犬畜生にも劣る奴らよ」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その外今日こんにちまで見損みそくなわれた事は随分あるが、まだおれをつらまえて大分ご風流でいらっしゃると云ったものはない。大抵たいていはなりや様子でも分る。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そこにいたのか、さらば、あらためて目礼するぞ。これでよいか、あまりかぼそいから見損みそくねたのじゃ」
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)