しるし)” の例文
それが瓢形ひさごがた駒岡こまをか記入きにふしたる銀鍍金ぎんめつき徽章きしやうを一やうけ、おなしるし小旗こはたてたくるま乘揃のりそろつて、瓢簟山ひようたんやまへと進軍しんぐん?したのは、なか/\のおまつさはぎ※
ぢやが、海苔のりじょう煎餅せんべいの袋にも、贈物おくりものは心すべきぢや。すぐに其は対手あいてに向ふ、当方の心持こころもちしるし相成あいなる。……将軍家へ無心むしんとあれば、都鳥一羽も、城一つも同じ道理ぢや。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ここを以ちて御頸を刺しまつらむとして、三度りしかども、哀しとおもふ情忽に起りて、頸をえ刺しまつらずて、泣く涙の落ちて、御面を沾らしつ。かならずこのしるしにあらむ
「こは山代の國なる我が庶兄まませ建波邇安たけはにやすの王の、きたなき心を起せるしるしならむ。伯父、軍を興して、行かさね」とのりたまひて、丸邇わにおみの祖、日子國夫玖ひこくにぶくの命を副へて、遣す時に
かかる夢は、こは何のしるしにあらむ