“蛇体”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゃたい62.5%
じやたい37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もくらもくらと蛇体じゃたいみたいに天さのぼっての、ふくれた、ゆららと流れた、のっそらと大浪うった、ぐるっぐるっと渦まえた、間もなくし、火の手あ、ののののと荒けなくなり
(新字新仮名) / 太宰治(著)
何、牛に乗らないだけの仙家せんかわらわ指示しめしである……もっと山高く、草深く分入わけいればだけれども、それにはこの陽気だ、蛇体じゃたいという障碍しょうげがあって、望むものの方に、苦行くぎょうが足りない。
若菜のうち (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
釣鐘草の咲く時分に、振袖の蛇体じやたいならいとして、黄頷蛇あおだいしようが、によろによろ、などは肝をひやすと何だか手をつけかねた覚えがある。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
拜啓 シベリア鉄道は長い長い蛇体じやたいでしたか 日本では「忘れちやいやよ」といふレコードが發賣禁止になり 男お定が出沒して居ります 千葉は梅雨で眼の赤い氣球がゆらゆら搖れて居ります 柳町の叔父さんはこの間下関まで君を
書簡:家族・親族宛 (新字旧仮名) / 原民喜(著)