蛇体じやたい)” の例文
釣鐘草の咲く時分に、振袖の蛇体じやたいならいとして、黄頷蛇あおだいしようが、によろによろ、などは肝をひやすと何だか手をつけかねた覚えがある。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
拜啓 シベリア鉄道は長い長い蛇体じやたいでしたか 日本では「忘れちやいやよ」といふレコードが發賣禁止になり 男お定が出沒して居ります 千葉は梅雨で眼の赤い氣球がゆらゆら搖れて居ります 柳町の叔父さんはこの間下関まで君を
書簡:家族・親族宛 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
まだ大きな蛇体じやたいが。蛇体が……
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)