“藪蔭”の読み方と例文
読み方割合
やぶかげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湯の谷もここは山の方へはずれの家で、奥庭が深いから、はたの騒しいのにもかかわらず、しんとした藪蔭やぶかげに、細い、青い光物が見えたので。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
甲斐は藪蔭やぶかげを選んで、斜面のほうを頭にし、寝袋の中にすっぽりと躯を入れ、食糧の包みを枕にして、じっと眼をつむっていた。
ねえさん待ちな」と突然いきなり武士さむらいうしろから襟上えりがみつかむから「あれー」と云ううちに足首を取って無理に藪蔭やぶかげかつぎ込み「ひッひッ」というをひっ□し