“薬鑵”のいろいろな読み方と例文
旧字:藥鑵
読み方割合
やかん90.4%
やくわん7.7%
ゆわかし1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とツカ/\と立ち戻って来て、脇に掛って有った薬鑵やかんを取って沸湯にえゆを口から掛けると、現在我が子與之助の顔へ掛ったから、子供は
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
代助から見ると、誠吾はつるのない薬鑵やくわんと同じことで、何処どこから手を出していかわからない。然しそこが代助には興味があつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
台所の薬鑵ゆわかしにぐらぐらたぎったのを、銀の湯沸ゆわかしに移して、塗盆で持って上って、(御免遊ばせ。)中庭の青葉が、緑の霞に光って、さし込むなかに、いまの、その姿でしょう。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)