“薬刻”の読み方と例文
読み方割合
くすりきざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに力をえて、彼が、城市では槐橋かいきょうのそばと聞いた、安道全の宅まで来てみると、折もよく、ちょうど店の一ト薬研やげんをすえて薬刻くすりきざみをしている彼の姿が見えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むしろを敷き、たくさんな薬草の乾草を積み、薬研やげんや製薬の道具などわざと置いてあるが、それはここへ入れる人間の安眠剤であって、元より彼らの職業は、薬刻くすりきざみや、薬草をすことではない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)