“荒増”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらまし60.0%
あらま30.0%
あれまさ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オホホ、私もくわしい事はよく存じませんが先ず荒増あらましを申せばお米は草の実でもみという皮をかぶってその皮をくと中に若い芽があります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
猴なるほどこれは多過ぎると荒増あらまし引き去って自分で食ってしまうと、今度は他の一人がそれでは自分の方が少な過ぎるという。どうもそうらしいといって猴また多い方から大分せしめる。
折柄荒増あれまさる風に連れて、石滝の森から思いも懸けず、橋の上へ真黒まっくろになって、けつ、まろびつ、人礫ひとつぶてかとすさまじい、物の姿。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)