“人礫”の読み方と例文
読み方割合
ひとつぶて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折柄荒増あれまさる風に連れて、石滝の森から思いも懸けず、橋の上へ真黒まっくろになって、けつ、まろびつ、人礫ひとつぶてかとすさまじい、物の姿。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鬼子母神きしぼじんの境内から、百姓地まで溢れた、茶店と、田樂屋でんがくやと、駄菓子屋と、お土産屋は、一遍に叩き割られたやうに戸が開いて、聲をしるべに、人礫ひとつぶてが八方に飛びます。
鬼子母神きしもじんの境内から、百姓地まであふれた、茶店と、田楽屋でんがくやと、駄菓子屋と、お土産屋みやげやは、一遍に叩き割られたように戸が開いて、声をしるべに、人礫ひとつぶてが八方に飛びます。