“草庵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうあん77.8%
さうあん18.5%
いおり3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……霧の下りて来る季節で、朝な朝な、草庵そうあんの周囲は灰白色のとばりに包まれた、そして日が高く昇ると、雪のある甲斐駒の嶺がまぶしくぎらぎらと輝いた。
春いくたび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
○かくてその夜源教げんけう草庵さうあんに人々あつまり、おしこりあひて念仏しければ、なか/\ににぎはしき仏事也けり。
はじかえでなんどの色々に染めなしたる木立こだちうちに、柴垣結ひめぐらしたる草庵いおりあり。丸木の柱に木賊もてのきとなし。竹椽ちくえん清らかに、かけひの水も音澄みて、いかさま由緒よしある獣の棲居すみかと覚し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)