“若武士”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わかざむらい75.0%
わかざむらひ8.3%
わかもの8.3%
カデ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿直の室からバラバラと十人余り走り出たが、静かに冠者の後方から粛々しゅくしゅくとして進んで行く。いずれも屈強の若武士わかざむらいである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一同いちどうこれはとおそつゝしみけるに、やゝありて幸豐公ゆきとよぎみ御顏おんかほなゝめ見返みかへたまひ、「もくもく」とたまへば、はる末座まつざかたにて、いらへつ、白面はくめん若武士わかざむらひすこしくれつよりずりでたり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
敏捷びんしょうな黒装束の若武士わかものが、九人も駕わきの翼となって、駈ければ駈けるほど勢いよく行くものを、どうして、重い塗棒の女駕が事急に、四、五町の幅を追い縮められる訳のものではない。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
p.72 宗教改革とギルド=市民階級のもの、若武士カデ
バルザック (新字新仮名) / 宮本百合子(著)