“苑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
その54.8%
にわ32.3%
ソノ9.7%
ハタ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野山の花が名門のそのに移し植えられたからといって、その花にいささかも関心のない者が、あえてさのみ執着を持つべきではない。
また、道士どうしたちの住む墻院しょういん、仙館は、峰谷々にわたり、松柏しょうはくをつづる黄や白い花はましらや鶴の遊ぶにわといってもよいであろうか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若人等は、この頃、氏々の御館ミタチですることだと言つて、ソノの池のハスの茎を切つて来ては、藕糸ハスイトを引く工夫に、一心になつて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其でも、田の精霊・ハタの精霊を作物の神と考へた痕は、僅かしかない。田苑に水をくれる海の神を、田苑の守り主と見てゐた伝承が多い。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)