“花釵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんざし50.0%
くわさい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暮山ぼざんの雲をながむれば、君が花釵かんざしかと心も憂く、閑窓かんそうの月にうそぶけば、玉顔ぎょくがんわれに笑み給うかと迷うも浅まし。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姉の頭にはデモクラシー(共和制)と云へる銀簪ぎんしん燦然さんぜんたり、インヂビヂユアリズム(個人制)といへる花釵くわさいきらめけり、クリスチアン・モラリチーも亦た飾られたり、真に之れ絶世の美人なり。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)